
【写真家・高野晃輔氏に聞く】山でのカメラの選び方や撮影方法のポイントって何?
もくじ
写真撮影がうまくなりたいなら……プロカメラマンに聞いてみよう!
「山に持って行けるようなカメラを購入したい」
「山登りの記念に素敵な写真を撮りたい」
「頂上から見る山々の素晴らしい稜線を写真に収めたい!!」
山や自然が好きな方なら、カメラや写真撮影についても気になりますよね。そこで今回は、プロカメラマンとして活躍されている高野晃輔さんに、以下のようなことを伺ってきました。
・カメラ選びのコツ
・レンズの選び方
・写真の撮り方
ちなみに……高野さんは、チベッ卜の未踏峰カント(7,055m)へ世界で初登頂するなど、山岳写真を数多く収めている“山のプロ”でもあります。
詳しいプロフィールはHP(http://www.k-takano.net/)にて。
今回は、東京都心からアクセスが良く、気軽に登山を楽しめる山として人気が高い「高尾山(599m)」に、高野さんと一緒に登ってきました。


登山時に必要なカメラ撮影用のアイテムって何?
ところで、ちょっとスタートする前にバックを降ろしていいですか?
まずは、レンズを拭くクロスです。アウトドアでは、土ぼこりや水滴などですぐにレンズが汚れてしまうので、必ず持参しています。このクロス自体が濡れないように、ビニール袋に入れておくことも大切です。

あと忘れてはならないのが、防寒着ですね。山の天気は変わりやすいので、袋に入れてコンパクトになるタイプのダウン。そして、指先の感覚が大事になるので手袋は必須です。衣類に関わらず、アイテムは全部、小さい防水の袋に入れて小分けして保管しています。



また、全ての容量を使わずに、1割ほど残して次のメモリーカードを使うようにもしています。一般の方であれば、32GB程度を使っていれば当分使えると思いますが念のためです。
私の場合は、専用のケースに入れて首から下げているのですが、グラグラしないよう身体にも紐で固定しています。カメラが自分の身体の一部になるイメージですね。

山道や山頂での撮影のポイントは……?

枯れている葉っぱに哀愁を感じたり、太陽の力強さだったり、雪山に魅力を感じる人もいるかもしれませんね。私は雪山が好きなんで(笑)
例えば、この小さな葉っぱも撮り方によっては、良い写真になると思います。

何気なく撮影した写真。何を訴求したいのか分かりづらい……

赤い葉っぱに寄ってみると、何を撮りたいかがはっきりしてくる。

「auto」設定ではなく「A」の絞り優先モードにして、前後をぼかしてみる。
※今回は初心者向けの記事なので、マニュアルの細かい設定までは紹介していません
※高野さん指導の下、松田が撮影

それに、山でバッテリーが無くなるリスクを減らすこともできます。
どんなカメラやレンズが良いの?

レンズは、最初は標準ズームレンズだけで満足できても、だんだんと「これが撮りたい!」という表現欲が出てきますからね。
まず、初心者のうちは遠いところを撮りたくなると思うので、標準ズームの次は望遠ズームレンズ、その次が単焦点レンズやワイドに撮れる広角ズームレンズ。そして、マクロレンズや魚眼レンズなども予算に応じて必要ですが、ここまで揃えるとお仕事になってしまいますね(笑)
例えば、標準ズームレンズだと焦点距離が24-105mmといった数値がレンズに記載されていると思います。70mmまでだと少し足りないもので、「24mmか28mm~100mmか105mm」までの標準ズームレンズがあれば、撮影表現の75%はカバーできるのです。
※焦点距離の短いレンズになるほど被写体が小さく写り、焦点距離の長い望遠レンズになるほど被写体が大きく写ります。

「フルサイズ」と「APS-Cサイズ」という言葉は聞いたことがありますか?一般的に、フルサイズは予算面が高くなりますが、ボケ味や解像度が良く、大きなセンサーによって生み出される画質の美しさは山でも重宝します。
また、APS-Cサイズは比較的軽量で、軽快な撮影感やハンドリングのしやすさといったメリットがあるので、エントリーモデルとしておすすめです。
一部ミラーレス一眼カメラで、APS-Cをひとまわり小さくした「フォーサーズ」と呼ばれる大きさや、「1型・CXフォーマット」というサイズもあり、カメラ自体のサイズもコンパクトなので、目的に応じて選んでみてください。
あとは、手振れ補正機能はあった方が便利ですが、価格も上がりますし、自然の中では機械の機能に頼り過ぎないことも大事です。プロのカメラマンとしては、手振れ機能を使わずにぶらさないで撮る姿勢などは、常に意識して撮影しています。
まとめ 〜 登山撮影の心得 〜
日が沈んでしまったので、場所を移して取材のまとめ。電車に乗って約1時間で……新宿の居酒屋へ。高尾山は都心から本当にアクセスが良いですね。

1990年にプロ写真家として活動をはじめ、雑誌や広告の写真撮影を開始すると同時に、山岳写真家としても活動していました。
取材・撮影 / 松田 然
働きながら旅をするTravelWorker(トラベルワーカー)
ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表 兼 ライター。旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、自転車で日本の47都道府県を走破。起業・フリーランス・上場企業・海外と様々な働き方を経験し、これからのライフスタイルのヒントを発信中。
【Blog】http://moyulog.com/
