• キャンプや登山に関わる人々へのインタビュー記事一覧です。自然に魅せられたアウトドアフリーカー、自然と共に生きるアスリート、熱い信念を持つオーナー等、その想いやヒストリー、展望など、写真と共に丁寧にお伝えします。今後の人生の選択肢のひとつとなるヒントが、見つかるかもしれません。
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築100年の古民家で暮らしを紡ぐ宿「えのん」| 山口県阿武町

龍太郎さん:暮らしが変化したというより、ちゃんと“暮らす”ようになったなぁと感じますね。朝、ちゃんと起きて味噌汁を飲むとか、1日3食自炊するとか。食べる野菜も自分達で育てたり、味噌も手作りしたり。

千穂さん:東京に住んでいるときも、暮らしている“つもり” だったんですが、今思えばただ時間を消費させられていただけだったように感じます。若いうちは、それはそれで楽しかったんですけどね。

千穂さん:この家にきたとき、前に住んでいた方のモノがたくさん残っていました。例えば家具や布、食器とかですね。そこで、この家のリノベーションをするときは、元からあるモノやこの町のモノをできるだけ大切に使うことで、このお家の雰囲気を壊さずにいかに残していくかを考えました。

えのんで数分も過ごせば分かる、不思議な居心地の良さ。まるで、実家に帰って来たような、ほっと緊張がほぐれる感覚です。

千穂さん:いろんな人が集まる居間は、広々とした空間がいいかなと思って、天井はとっぱらっちゃったんですよ。結果、寒くなっちゃったんですけどね(笑)隣にあるこのドアは、その天井の板を解体時に残しておいて、その板を綺麗にしたもので作っています。

お客さん用のドミトリーベッドに吊るしている藍色の布には、阿武町の特産である無角和牛というツノのない牛や、スイカ、サザエなど、可愛らしいイラストが描かれています。これらは全て、夫婦二人でデザインしたものだそう。

千穂さん:このお家の大家さんのお名前「フジヤマ」さんにちなんで、富士山モチーフのものが、お家のいたるところにあるんです。

そういって案内してくれたのは、一見何もない壁の前。じっと待っていると、カチッと電気がつく音と共に、ほわんと立派な富士山の姿が浮かび上がりました。

「ね?可愛いでしょ?」

ひょっこり顔を出して、嬉しそうに話してくれる千穂さん。

ちなみに、“えのん”は、予約サイトにはあえて掲載していないそうです。

龍太郎さん:ただ安いから来るというよりは、ご縁を大切にして、わたしたちのことを知って、“えのん” だから来たいと思っている人達に泊まりにきて欲しいと思っています。

まとめ

東京から山口に移住し、毎日を紡ぐように暮らす。
多くの人の縁がつながり、恩が循環する居場所に。
そんな想いが詰まった “えのん”。

山口に寄ることがあれば、ぜひ、二人の元を訪ねてみてください。
いえ、ぜひ二人に逢いに行ってみてください。
きっと宿を出るころには、 “いってきます” と言いたくなるはずです。

暮らしを紡ぐ宿えのん
住所:〒759-3622 山口県阿武郡阿武町奈古2691
ホームページ:https://abu-guesthouse-enon.com/
facebook ページ:https://www.facebook.com/abu.guesthouse.ENON
※2020年11月現在はコロナのため営業休止中。
 2021年4月1日〜未定:週末限定にて、営業再開予定。
アクセス:JR西日本 山陰本線 奈古駅徒歩8分
予約:上記ホームページより